前話までで、RIP の素朴さ(隣に聞いて +1 で広がる)と 2 つの壁(hop 上限 15 と count-to-infinity)を見た。素朴さと限界は、同じ「距離」という 1 本の物差しの裏表 だった。
残された問いは 1 つ。なら、距離以外の何で測れば、この限界の先へ行けるのか。
本話で、ここまでの旅を「観察・伝播・限界」の 3 動詞で振り返る。3 つの動詞は、 ただ並んでいたのではなかった。1 本の物語として編まれていた。
そして最後の動詞「限界」には、もう 1 つの顔がある。次の物語を呼ぶ動詞だ、という 顔だ。距離以外の物差しで測る世界 — リンクの状態を地図として持つ世界 — が、 すぐ次の章で待っている。
RIP は「使えない技術」ではない。小さく閉じた網では今でも素朴に動く、適用範囲が ある道具だ。物差しが違えば、見える世界も違う。