前のシリーズで OSPF を学び、前話で AS という管理境界の存在に出会った。 世界はひとつの大地図ではなく、たくさんの AS が境を持って隣り合う構造で 動いていた。OSPF はその AS の内側を担当するように設計されていた。
ここで、もうひとつの問いが立ち上がる。 では、AS の中で動いていた OSPF は、なぜそのまま AS の外には伸ばせない のだろうか。地図を全員で持つことが、AS の境ではどこで成り立たなくなる のだろう。
本話で、その問いに正面から向き合う。OSPF が AS の中で動けたのは、 3 つの前提が揃っていたから。AS の境を越えると、その 3 つがすべて崩れる。