前話で、AS の中で外の経路を回す仕組み = iBGP まで来た。境界ルータが受け取った経路は、 AS の中の BGP ルータ全員に行き渡るようになった。OSPF / iBGP / eBGP の役割分担(中の地図 / 外から来た経路を内側で回覧 / 境を越える窓口)も、フルメッシュの最小モデルも、腹に置けた。
けれど、ここで止まると、もうひとつの問いが立ち上がる。
外から受け取った経路は、自分の AS の中で回せるようになった。AS の中の BGP ルータ全員が、 外の経路を持っている状態になった。けれど、その経路がどこから来て、どの AS を通って きたのかは、どうやって伝えられているのだろう。隣の AS だけから来たのか、その隣の AS を 経由してきたのか。経路情報には、どこから来たかの目印が付いているのだろうか。
本話で、その問いに正面から向き合う。さらに、ここまで身につけた仕組みを、実機の何を見れば 読み解けるか — 3 つの観測面で BGP の動作を統合的に振り返る。シリーズの旅の最終話。