前話で、隣の AS と握手して経路情報を受け取る入口まで来た。BGP のピアは『見つける』もの ではなく『握る』もの。両側の明示的な合意で初めてセッションが成立する関係まで、腹に置けた。
けれど、ここで止まると、もうひとつの問いが立ち上がる。
握手して、隣の AS から経路情報を受け取った。けれど、その経路情報は、自分の AS の中の 他のルータには、どうやって行き渡るのだろう。AS の中で外の経路を知る必要があるのは、 境界ルータだけではないはず。中継ルータも、内部ルータも、外の経路を知らなければ、結局は 外と通信できない。境界ルータが受け取った経路は、その先で、どう扱われるのだろう。
本話で、その問いに正面から向き合う。