前のシリーズで、距離(hop)で経路を選ぶ素朴な解と、その素朴さの裏にあった 2 つの壁を 見た。手元には渇きが 1 つだけ残っていた。
距離以外の何で測れば、この限界の先へ行けるのか。
ここで、その渇きに正面から向き合う。ただし、答え方には仕掛けがある。物差しを 1 本 追加する話ではない。共有する内容そのものを変える話だ。
隣に聞いた距離を辞書に書き続けるのをやめる。各ルータが、自分の周りのリンクの状態を 断片として全員に配る。受け取った側は、その断片を手元に集めて、1 枚の地図として組み 上げる。距離は、地図から計算する。
リンクの状態を全員で持つという発想への転換。それが、次の世界の入口だ。