前の話で、OSPF の隣を Hello が生かし続ける生命線として手元に置いた。隣は見つかった。 生かし続ける仕組みもわかった。
けれど、隣を見つけただけでは、まだ何かが足りない。
隣たちは、自分の周りの状態を、どうやって伝え合うのだろう。全員が同じ地図を持つ、と 言ったとき、それは具体的にどういう状態なのだろう。地図が揃った後、各ルータは何をして 最短経路を出すのだろう。
ここで、その問いに正面から向き合う。けれど、答え方には仕掛けがある。中心の賢者が 地図を作って配るわけではない。各ルータが自分の担当範囲だけを断片として配り合い、 集めて手元に地図として組み上げる。地図が揃ってから、各自が独立に最短を計算する。
賢者がいるのではない。地図が揃うから、各自の答えが勝手に一致する。